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【帰化予定者必見】帰化申請の必要書類の揃え方のコツ解説

帰化の許可を無事に得るためには、要件に該当しているかをきちんと確認して、正しい書類を提出することです。帰化申請の許可率は8〜9割と高めですが、実は申請するまでのハードルがかなり高いのも事実です。本編では、帰化申請に必要な書類を解説します。

帰化の要件

帰化するための要件には10の大枠があります。まずは、この大枠は、日本での滞在歴や家族の国籍等によって変わってきます。この大枠が確認できたら、次に詳細に確認すべきポイントを確認します。このポイントは7つあり、10の大枠によっては満たすべきポイントは変わってきます。ここでは簡単に説明していきます。

普通帰化の要件

一般に、就職のために来日したような方で家族に日本人の方がいない場合は「普通帰化」に該当することが多くなります。普通帰化に当てはまる方は、以下の方になります。

普通帰化 20歳以上で5年以上日本で住んでいる(うち、3年は就労ビザで働いている)

帰化の要件-徹底解説

帰化申請ができる人の要件とは?許可になる人の7つのポイントを解説!

簡易帰化の要件

家族に日本人がいる場合や、日本で生まれた方など日本に特別な血縁や地縁がある方は、帰化の要件が緩和される場合があります。それが、以下の9パターンになります。

簡易帰化
 ①日本人あった者の子供で、引き続き3年以上日本に住所または居所を有する者
 ②日本で生まれた者で引き続き三年以上日本に住所若しくは居所を有し、又はその父若しくは母(養父母を除く。)が日本で生まれた者
 ③引き続き十年以上日本に居所を有する者
 ④日本国民の配偶者(妻・夫)であって、引き続き3年以上日本に住所または居所を有し、かつ、現に日本に住所を有する者
 ⑤日本国民の配偶者(妻・夫)であって、婚姻の日から3年を経過し、かつ、引き続き1年以上日本に住所を有する者
 ⑥日本国民の子(養子を除く。)で日本に住所を有する者
 ⑦日本国民の養子で引き続き一年以上日本に住所を有し、かつ、縁組の時本国法により未成年であつた者
 ⑧日本の国籍を失つた者(日本に帰化した後日本の国籍を失つた者を除く。)で日本に住所を有する者
 ⑨日本で生まれ、かつ、出生の時から国籍を有しない者でその時から引き続き三年以上日本に住所を有する者

簡易帰化って何?<6条>日本と特別の血縁・地縁がある人の要件とは?

簡易帰化って何?<7条>日本人の妻・夫の要件とは?

簡易帰化って何?<8条>日本と密接な血縁・地縁関係を有する人の要件とは?

帰化の7つポイント

以上から、帰化するために必要な在留歴や家族の状況が分かったら、次に審査されるポイントをおさえていきます。普通帰化の場合、確認されるポイントは7つあります。簡易帰化に該当する方は7つのポイントのうち状況によって緩和されるポイントがあります。

住居要件 継続して5年以上日本に住所があること
能力要件 20歳以上で本国法によって能力を有すること
素行要件 素行が善良であること(税金や年金をきちんと収めて、交通違反や犯罪をおかしていないこと等)
生計要件 本人又は生計を一にする配偶者やその他の親族の資産や仕事によって安定して生活を送れること
喪失要件 日本国籍取得によって、母国の国籍を失えることができること。もしくは無国籍者
思想関係 日本政府を攻撃するような思想を持っていたり団体に属していないこと
日本語能力 日本で生活する程度で困らない以上の日本語能力があること

通常は、上記の7つのポイント全てを満たすことが前提で、審査される際には最終的に総合評価をされることになります。

帰化で必要になる書類は人それぞれ

上記のように帰化には10のパターンがあり、抑えるポイントもそれぞれの類型によって変わってきます。そのため、準備しなければならない書類は人それぞれです。また、職業や年齢、国籍によっても必要な種類は変わってきます。

そのため、本やホームページを見ながら書類を集めたとしても、いざ申請しようと思っていても、法務局で指摘をされ収集し直しとなることも多くあります。最近では人口の多い都市での法務局の場合は、相談の予約も取りにくく、またやり直しを何度もしていると申請までに3~4回法務局に通い、半年〜1年かかることも普通です。
なるべく早く申請したい方は、初めから専門家に依頼をするか、帰化を思い立ったら法務局にすぐに相談に行くかされることをお勧めいたします。

必要書類を集めるイメージとしては、上記に挙げてきた要件やポイントを満たしていることを証明する書類を集める感じになります。
例えば、素行要件で確認される交通違反については、自動車安全運転センターに過去5年分の運転記録証明書を提出し、減点が少ないことをアピールします。
一つ一つの項目に対して、丁寧に証拠書類を添付するのが基本です。

必要書類リスト

必要な書類には自分で記入をする書類日本で収集する書類外国で収集する書類があります。内容としては、資産や収入を証明する書国籍や身分を証明する書類に分類できます。いずれも1〜2通必要です。(原本のものは1通、自分で作成する書類は2通提出します。)

以下は、一般的な書類の一例になります。在留状況によって必要な書類は変わってくるため、「書類が足りない」と言われることもあるので参考程度にして下さい。

自分で作成する書類について

自分で作成する書類は以下になります。特に履歴書や動機書の作成は時間もかかりますし、頭を悩ませるのではないでしょうか。

  • 帰化許可申請書
  • 親族の概要
  • 履歴書(その1)(その2)
  • 帰化の動機書
  • 整形の概要(その1)(その2)
  • 事業の概要(会社を経営されている人)
  • 居宅附近の略図等(3年分)
  • 勤務先附近の略図等(3年分)
  • 申述書(主に両親が作成)

動機書の書き方については、以下の記事を参考にしてみてください。

帰化申請の「動機書」には何を書いたらよい?

日本で集める書類について

日本で集める書類は、資産や収入を証明する書類が中心となってきます。また、日本で取得する身分関係の書類も一部あります。
これは会社員をされている方とそうでない方でも大きく書類が変わってきます。加えて、家族に日本人がいる場合は、その方に関する書類を提出することになります。

書類の名前取得場所
パスポートのコピー(出入国履歴があるページ全て)
在留カードのコピー(表・裏)
住民票の写し(世帯全員分)お住まいの市区町村の役所
在勤・給与証明書 / 在学証明書勤務先 / 学校
源泉徴収票勤務先
源泉徴収簿の写し勤務先
源泉徴収税の納付書及び領収書の写し勤務先
確定申告書の写し(対象者)(税務署)
最新年度の住民税の納税証明書(1年分)お住まいの市区町村の役所
最新年度の住民税の課税証明書(1年分)お住まいの市区町村の役所
厚生年金保険料納入告知額・領収済額通知書
又は社会保険料納入確認書(1年分) / 国民年金記録の写し
年金事務所
運転記録証明書(過去5年分)自動車安全運転センター
自動車運転免許証の写し(表・裏)
卒業証書の写し・卒業証明書学校
土地・家屋登記事項証明書、賃貸借契約書の写し
預貯金通帳の写し
・日本の戸籍謄本 ※1
・戸籍届出書記載事項証明書 ※2
(※家族に日本人がいる場合、状態によって必要な書類が変わってきます)
本籍地の市町村役場

※1 父母や子供、兄弟、配偶者(婚約者)等の家族に日本人がいる場合は、その人の戸籍謄本が必要です。よう父母や内縁・前配偶者、元日本人の方も含みます。
※2 出生届、死亡届、婚姻届、離婚届、その他(養子縁組、認知届、親権を証明する書面・裁判書)で該当するものがあれば準備をします。

経営者や会社役員が帰化申請の際に注意する4つのポイントは?

母国で集める書類について

母国で取得する書類は、国籍や身分を証明する書類です。国によって取得する書類が変わってきます。下記の書類は、全て日本語訳が必要です。翻訳は誰がしても大丈夫ですが、翻訳者の住所・使命及び翻訳年月日の記載は必要です。下記に加えて、母国の国籍を離脱できるかどうかを確認しておきましょう。

書類の種類取得場所
国籍証明書本国
・本国の戸籍謄本(父母及び配偶者の父母の記載があるものが必要)
・出生証明書(本人・兄弟・父母) ※国によって異なります
本国
結婚・婚姻証明書(本人・父母)本国

まとめ

以上、帰化申請に必要な書類について解説いたしました。
量も多く、初めはびっくりされる方も多いかもしれません。書類を集めるために様々な場所を訪問する必要があり時間もかかります。書類の収集は計画的に行うことをお勧めいたします。

ABOUT US

東京都行政書士会所属 行政書士(登録番号:20080167) クライアントの視点を第一に、明るい笑顔と前向きな心を大切に日々業務に取り組んでおります。 <経歴> 2011年 立教大学経営学部卒業 2011〜19年 都内の菓子メーカーにて営業職として勤務 2019年 都内の行政書士事務所にて勤務 2020年 行政書士登録 2020年8月 ネクステップ行政書士事務所 開業