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病気の場合、帰化申請に影響はある?

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病気の場合、帰化申請の結果にどの程度影響が出るのか、そもそも申請を受理してもらえるのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。本編では、病気の場合に帰化申請にどの程度影響が出るのかを解説したく思います。

病気自体が審査に影響されるわけではない

「病気だから」という理由だけで、帰化申請が不許可になることはありません。帰化申請は、満たしてなければならないポイントが多数あり、それらのポイントを総合的に審査・判断されることになります。そのポイントの中で「病気の場合は許可できない」というルールはありません。

ただし、詳細は後で解説しますが、病気で働けない状態が続いていて借金をしながら生活をしている場合や、そもそも法務局へ赴くことができない場合は帰化申請は難しいと言えます。
帰化申請は法務局へ本人が足を運ぶ必要があり、場合によっては申請までに3~4回、半年~1年かかることになります。病気でない場合でもなかなか精神力と体力を使うものになります。

帰化申請の要件について

帰化申請において「病気の場合に帰が許可されないのか」と疑問に思われる一つの要因に、帰化に関する要件に安定した生活を送れていることが前提になっていることがあります。国籍法では、帰化するための要件として下記が挙げられています。

第五条 法務大臣は、次の条件を備える外国人でなければ、その帰化を許可することができない。
 一 引き続き五年以上日本に住所を有すること。
 二 二十歳以上で本国法によつて行為能力を有すること。
 三 素行が善良であること。
 四 自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によつて生計を営むことができること。
 五 国籍を有せず、又は日本の国籍の取得によつてその国籍を失うべきこと。
 六 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを企て、若しくは主張し、又はこれを企て、若しくは主張する政党その他の団体を結成し、若しくはこれに加入したことがないこと。

国籍法第5条

上記の条文の自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によつて生計を営むことができることという部分に、「病気であること」で影響する場合は帰化できない可能性があります。例えば、独身の場合で長く病気で働けない状態があることによって、そもそも「自己の資産又は技能によって生計を営むことができる」と言えなくなります。
一方、一時的な療養でその期間の貯金も十分にあり、復職できる見込みがある場合は帰化は許可される可能性は十分にありますが、準備万全の状態で申請をしたいのであれば復職したあとに帰化申請をされることをお勧め致します。

病気の場合、そもそもの在留が維持できるかも個別に慎重に判断する必要があります。日本人の配偶者であったり永住者の方の場合は、在留資格についての課題はクリアになります。
また、日本人の配偶者の方の場合、その方の扶養に入っていて、扶養者の方の収入が安定していれば、この生計要件は満たすことになるため問題はありません。

そもそも、帰化許可申請は、収入面だけ安定していれば許可されるものではありません。一度、他の要件も含めて、帰化申請の要件を簡単に確認してみましょう。

普通帰化の要件
  1. 引き続き5年以上日本に住所を有すること
  2. 20歳以上で本国法によって能力を有すること
  3. 素行が善良であること
  4. お金の面で生活に心配がない
  5. 日本国籍の取得によって母国の国籍を離脱できる
  6. テロリストや反社会的勢力ではない
  7. 日本語能力に問題がない

帰化の審査においてポイントになるのは「今までの在留状況に問題は無かったか」「これからも問題なく日本に在留できるか」「本当に日本に定着して生活するのか」といったことになります。過去に不安があっても、また日本で生活するつもりがない場合も帰化が許可されることはありません。これらの点を踏まえ、引き続き日本で生活したいという強い想いがあって、総合的に審査・判断されることになります。

病気の場合、それ自体が申請に影響はありませんが病気や在留についてや安定した生活の点で、影響が出る場合は帰化申請に影響が出ることになります。

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「生活が安定している」ということはどういうこと?

では、「生活が安定している」ということがどのようなことなのかを掘り下げてみましょう。
何故、貯金や資産が無くても許可されるのかというと、それよりも大事なことは「生活が安定している」ことだからです。
逆を言えば、貯金や資産が多くても生活が安定していなければ許可されないということです。

「生活が安定している」とは
  • 自分または家族が定職に就き収入と支出のバランスがとれている
  • 定年退職等で収入は無くても、十分な貯金がある
  • ローンの返済を終えた家に住んでいて、収入は少なくても十分に生活ができる
  • 浪費癖や収入に見合わないローンを抱えていない
  • ここ数年で自己破産の経験がない

最大のポイントは「自分または家族が定職に就き収入と支出のバランスがとれている」ことです。
家や車のローンがあっても、また収入が少なくても、家族全員の生活や納税に問題がなければ「生活が安定している」と言えます。
仕事は定職に就いていることが望ましいです。転職したばかりや、次の転職に向けた無職の期間は「生活が安定している」という点について不安を残すため、できる限り仕事が安定しているタイミングで申請をするとよいでしょう。
一方で、収入が多くても浪費癖があってカードの支払いやローンの返済が滞っている場合は、生活が安定しているとは言えません。さらに、生活を安定していると見せかけるためにそれまであった負債を無かったことにするために自己破産を行った場合、すぐには帰化申請をすることはできません。
また、これは素行要件にも関わってきますが、生活していくうえで滞りなく納税や年金の支払いができていることもポイントとなります。

まとめ

以上、病気の方の場合の帰化申請における注意点を解説致しました。
帰化申請に病気自体が審査に影響するわけではありません。病気によって、満たしておくべきポイントに影響する場合は結果として、帰化が難しくなる可能性があります。事前に、法務局や帰化の専門家に相談されることをお勧めいたします。

帰化の要件-徹底解説

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東京都行政書士会所属 行政書士(登録番号:20080167) クライアントの視点を第一に、明るい笑顔と前向きな心を大切に日々業務に取り組んでおります。 <経歴> 2011年 立教大学経営学部卒業 2011〜19年 都内の菓子メーカーにて営業職として勤務 2019年 都内の行政書士事務所にて勤務 2020年 行政書士登録 2020年8月 ネクステップ行政書士事務所 開業