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帰化申請で年収がどのくらいであれば「生活が安定している」と言えるの?

帰化申請にある「生活要件」では、どのような生活をしていれば問題がないか疑問に思うところです。当然、日本と母国では金銭感覚は違うこともあると思います。ここでは、国籍法が意図している「生活が安定している条件」を解説していきたく思います。

まずは帰化申請のポイントを解説

まずは、帰化申請ができる方の要件について解説します。
帰化申請については、国籍法5~8条の中で定められており「普通帰化」「簡易帰化」に大別できます。
日本に就職のために来日して、日本人の家族がいないような場合、「普通帰化」に該当する方が多くなります。「普通帰化」を申請するために必要な要件は以下になります。

住居要件 継続して5年以上日本に住所があること
能力要件 20歳以上で本国法によって能力を有すること
素行要件 素行が善良であること(税金や年金をきちんと収めて、交通違反や犯罪をおかしていないこと等)
生計要件 本人又は生計を一にする配偶者やその他の親族の資産や仕事によって安定して生活を送れること
喪失要件 日本国籍取得によって、母国の国籍を失えることができること。もしくは無国籍者
思想関係 日本政府を攻撃するような思想を持っていたり団体に属していないこと
日本語能力 日本で生活する程度で困らない以上の日本語能力があること

帰化申請に求められる要件のうち、生計要件において「本人又は生計を一にする配偶者やその他の親族の資産や仕事によって安定して生活を送れること」とされています。法律の条文では「年収」や「貯金」で必要な額については定めておりませんが、「安定した生活」を送れていること許可の一つのポイントとしています。

帰化申請に「年収」は関係ありません

安定した生活とは

よく帰化申請において、「年収はどのくらい無いと許可されませんか」と聞かれることがあります。実際のところ、これに対して明確な返答はできません。これは、先ほども説明した「自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によって生計を営むことができること。」ということに関係してきます。

帰化申請においては、現在及び将来に渡って、公共の負担になることなく安定した生活が送れるかを判断されます。
そして、見られているのは「家計」であって「その人自身の収入」のみだけで判断されるわけではありません。
もちろん、その人自身に収入がなくても夫や妻の収入だけでも十分に生活できているのであれば問題ありません。
「安定した生活」ということを考えると、転職を重ねていたり転職したばかりで一時的に収入が落ちている場合は注意が必要です。

あくまで目安ですが都内で3人家族(夫婦+子ども1人)の場合、世帯年収400万円程度が一つの目標値になります。

資産について

「貯金や資産はどのくらい無いと許可されませんか?」
こちらもよく受ける質問の一つですが、貯金・家・自動車等の資産は「あるに越したことはない」程度です。無いからといって帰化申請が不利になることはないようです。

ただし、貯金に関しては「一時的な収入ダウン」を見越して「計画的に貯めていた」のであれば、「その時は収入が低くても、生活は安定している」と見てもらえる要素になることもあります。生きていれば出産・育児や介護、自身の病気といったことはやはりありますからね…。

逆に、収入が収入が低いのをごまかすために、申請の時だけ一時的にお金を借りて貯金を水増しするような「見せ金」は、むしろ逆効果なのでやめましょう。

ローンがある場合は?

不動産や自動車等の資産を購入した場合のローンは、返済が滞っていなければ問題ないです。キャッシュローンがある場合も返済が滞っていなければ問題ないです。

現在は収入が十分にあったとしても「自己破産」している場合は、自己破産直後は申請が受理されないので注意してください。審査期間中の自己破産も不許可の原因になるでしょう。

提出書類の『生計の概要』に記入してみよう

家計の状況をチェックするのに、申請書類の一つである『生計の概要』に記入してみましょう。収入と支出のバランスは取れていますか?そもそもここのバランスが悪いと、「生活が安定している」状況とは言えません。通帳の写しやキャッシュカードの履歴等を見ながら、なるべく実体に近づけるように記入してみましょう。
ローンや自己破産の状況は、信用調査をすれば隠していてもすぐに分かることです。嘘をつくとそのこと自体が申請に悪い影響を及ぼすので、正直に記入しましょう。

まずは上記のフォーマットに記入してご自身の生活が「赤字」になっていないかを確認してみましょう。
極端な話、「黒字」であれば「生活が安定している」と言えます。

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帰化申請でよくある質問  ~ビザとの比較編~

まとめ

以上、帰化申請における「生活要件」についてご説明いたしました。1番のポイントは「安定した生活が送れているか」ということです。貯金や家、車といった資産は無くても問題ないです。帰化申請の前に、一度家計を点検してみましょう。

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東京都行政書士会所属 行政書士(登録番号:20080167) クライアントの視点を第一に、明るい笑顔と前向きな心を大切に日々業務に取り組んでおります。 <経歴> 2011年 立教大学経営学部卒業 2011〜19年 都内の菓子メーカーにて営業職として勤務 2019年 都内の行政書士事務所にて勤務 2020年 行政書士登録 2020年8月 ネクステップ行政書士事務所 開業