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家族で帰化申請するメリット・デメリットとは?

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家族で日本にいる場合に、1人だけ帰化をするかそれとも家族全員で帰化をするか悩まれる方もいると思います。本編では、そもそも家族全員で帰化申請をするということがどういうことなのか、メリット・デメリットの面から解説していきたいと思います。

そもそも、家族バラバラに帰化申請をしてもよいの?

おおくぼ
(行政書士)

はい、もちろん、家族全員でも、バラバラに申請しても問題ありません。

帰化申請は、必ずしも家族全員で申請を行う必要はありません。ただし、家族の一部が申請する場合は、その理由を聞かれることがほとんどです。基本的には、申請者の人が帰化の要件を満たしていれば、個人でも家族でも帰化申請は問題なく行えます。

家族全員で帰化申請をするメリットは?

家族全員で帰化申請をする大きなメリットとして、家族のうち1人帰化の条件に満たす人がいることで、他の家族が「日本人の家族」として審査され要件が大幅に緩和されることと、1人ずつ帰化申請を行うのに対して手間がぐっと減ることが挙げられます。

メリット1.要件が緩和される

帰化申請を家族で申請する最大のメリットとしては、申請時点では要件を満たしていない人も家族で申請することで許可される可能性があることです。

帰化申請は、家族に日本人がいると求められる要件がぐっと減ります。
例えば、「生計要件」「能力要件」「居住要件」です。
「生計要件」とは、独立して自身の収入や資産で生活できるということになりますが、就職前の子どもはこの要件を満たすことができません。しかし、日本人の親に持つ子どもはこの要件を満たす必要がありません。
加えて、普通帰化の場合は「20歳以上」でなければなりませんが、この部分についても緩和されます。さらに、日本に5年以上住んでいる必要もありません。
同様に、配偶者の場合も「居住要件」が緩和されるため、婚姻関係が3年以上続いているか、日本に来て3年以上たった後に結婚した場合であれば、帰化申請が可能になります。「生計要件」は緩和されませんが、家族全員で生計が成り立つことが確認できれば問題ない為、専業主婦(夫)でも可能です。

この様に、家族に日本人がいることで、帰化の要件を満たしやすくなります。
家族全員で帰化申請をするメリットとしては、普通帰化の要件を満たしている人が1人いて、その人が帰化の許可がされれば、その配偶者や子どもは「日本人の家族」としての要件を満たせばよいだけになります。

ポイントは、普通帰化の要件を満たす1人の方の許可を待ち、許可されてから他の家族を「日本人の家族」として申請する必要がない、ということです。全員外国人の家族でも同時に申請することができます。

メリット2.書類の準備が楽になる

同じ家に住んでいる場合で、同時に申請をする場合には、一部の書類を省略することができます。人数分を提出する必要はなく、共通する書類に関しては1部の書類で十分です。また、そうでない書類に関しても一度に手配できるため、効率的に書類集めができます。
帰化の書類には、母国から取り寄せるものも多くあります。それらの書類は全て日本語に翻訳をして提出します。共通する書類(例えばご両親の結婚の証明など)は1通で足りるため、翻訳も1回で済みます。母国の書類を取り寄せる手続きは非常に面倒なことも多いので、これが1度でいいことはかなり楽なはずです。

おおくぼ
(行政書士)

ご両親が先に帰化をして、後に子どもの自分だけ帰化する場合も、ご両親の結婚に関する書類など、ご両親の帰化の際に集めた書類を再度集めることにもなります。

また、15歳未満の場合、提出が不要になる書類もあります。

15歳未満の場合に省略できる書類
  • 帰化の動機書
  • 履歴書
  • 宣誓書
  • 履歴書

上記の内、特に、「帰化の動機書」と「履歴書」は本当に手間のかかる書類です。履歴書に関してもミスをしがちで、また過去にさかのぼって正しい情報を把握する必要があります。
家族全員で帰化をすることを検討しているのであれば、特段の理由がない限り家族全員で帰化されることも検討されてみてください。

逆に、家族で帰化申請をするデメリットは?

正直なところ、大きなデメリットはありません。
強いて挙げるのであれば、1人(本体者)だけ帰化の要件を満たしていて、他の家族が「日本人の家族」としての要件を満たすとする場合、本体者が不許可になれば当然家族全員不許可になります。結果、書類収集や作成に費やした時間と費用がもったいない、といえます。
もし、1人だけ先に許可が出てから、確実に申請するということも選択肢として有りではないでしょうか。
ただし、法務局では申請の受理までに慎重に書類の確認を行ってもらえます。相談時に、家族で申請するにあたって不安なことなどは伝えられるとよいかと思います。

最近では、共働き夫婦も当たり前になってきました。法務局での帰化相談はどうしても平日にしかできません。休める日程を夫婦で合わせる必要があるので、それに関してはデメリットとして感じられるかもしれません。

まとめ

以上、家族で帰化申請をする際のメリット・デメリットについて説明致しました。
そもそも、帰化申請は理由があれば家族全員で申請を行わなければならないものではありません。個々人で申請することも可能ですが、家族まとめて申請を行うことで帰化するための要件が緩和されたり、書類収集や作成の手間を一部省くことも可能です。一見、家族が帰化の要件を満たしていないように見えることもありますが、当てはまることも多い為、分からないときには専門家に相談するようにしてみましょう。

帰化の要件-徹底解説

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東京都行政書士会所属 行政書士(登録番号:20080167) クライアントの視点を第一に、明るい笑顔と前向きな心を大切に日々業務に取り組んでおります。 <経歴> 2011年 立教大学経営学部卒業 2011〜19年 都内の菓子メーカーにて営業職として勤務 2019年 都内の行政書士事務所にて勤務 2020年 行政書士登録 2020年8月 ネクステップ行政書士事務所 開業