帰化するのに日本語ができないと不許可になる!?

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帰化申請は書類を提出しただけでは足りません。申請が受理された数ヶ月後に面談があります。そこでは日本語能力も審査されます。日本人と同じくらいペラペラでないと帰化できない!?どのくらいの日本語能力が必要??こんな疑問に答えたく思います。

帰化するためには日本語能力は必要?

帰化して日本人として生活をしていくために、日本語能力は審査されます。国籍法には日本語能力については明言されていませんが、日本人と同化できるかどうか確認するために、日本語能力については確認されます。

そして、日本語のレベルが帰化に相応しくないと判断されると、不許可になることもあります。
日本語ができない場合、本当に日本に長く住むつもりがあるのかを疑われてしまいます。また、そもそもの帰化の面接で審査官が聞きたいことに答えられないだけでも不利になってしまします。
帰化申請は許可率が90%程度と低くはないですが、一定数の人が日本語レベルが不十分と判断されて不許可になっているのも事実です。自信のない方は入念な準備が必要です。

申請する際に必要になる「動機書」については、基本的には本人の直筆です。まずはここでも日本語能力はチェックされます。(もしかしたら文章を他の人と一緒に考えることもあるかもしれませんが…)
そして、申請後の面談のインタビューの中でもしっかり確認されます。審査官が、日本語能力の不足を疑った場合は、その場で「読み・書き」のテストもすることがあります。

帰化の申請では、まずは相談から行います。ここでは、要件を満たしているか法務局の方がヒアリングをして下さいます。ここで自分のことを最低限お話しできないと、申請すらできない可能性があります。

どのくらいの日本語能力が必要?

よく、小学生3年生レベルの日本語と言われます。日本語能力検定ですと、N3ぐらいあれば問題ないです。日本語能力検定は例年6月頃と11月頃の年2回実施されています。もし、日本語が不安であれば腕試しに受けてみるといいです。

<日本語能力検定のレベル>

レベル認定の目安
N1幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
N2日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある
程度理解することができる
N3日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
-聞くレベル:少しゆっくりの会話であれば、内容をだいたい理解できる
読むレベル:日常的な話題について具体的に書かれた文章を、読んで理解することができる
新聞の見出しなどから、記事の概要を掴むことができる
N4基本的な日本語を理解することができる
N5基本的な日本語をある程度理解することができる
N1〜N5の認定のレベル
Screenshot of www.jlpt.jp

参考:日本語能力試験 JLPT https://www.jlpt.jp/index.html

ちなみに、小学3年生で習う漢字は「」や「」、「」、「」など200文字です。小学校1年生で80文字、2年生で160文字を習います。合計で440文字程度です。
参考:文部科学省『学年別漢字配当表』https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku/001.htm

日本に長く住まわれている方でも、特に非漢字圏のご出身の方の場合、日本語を話すことができてもか書けない方も多くいらっしゃいます。
さいたま法務局などの一部の法務局では、相談時に簡単なテストをされる場合があります。そのテストでは、「ひらがな」「カタカナ」の読み書きを中心に行われます。最近では、PCや携帯電話の予測変換でなんとなく文字がかけてしまう方も多いですが、場合によっては筆記テストが行われますのできちんと書けないといけません。

特に日本人の配偶者の方など、日本に来て日が浅いうちに帰化申請をさせる方で、非漢字圏出身の場合はこのテストが難しく感じられるかもしれません。まずは、ひらがな・カタカナ、そして小学校1年生レベルの漢字80字をしっかり習得するようにしましょう。
本屋に行くと「漢字ドリル」や「日本語のドリル」は売ってあります。相談や面接までにしっかり勉強しておきましょう。
また、日本語能力試験の公式ホームページに見本の問題があります。まずは、ご自身のレベルを確かめてみてください。(テストの見本のページはこちら

まとめ

以上、帰化申請で必要な日本語能力について説明いたしました。帰化では、だいたい小学3年生レベルの日本語が必要と言われています。それは、日常生活レベルの会話や読み書きができることが求められます。最近では、日本語能力の問題で不許可になるケースも増えているので、準備をしっかりしてから挑みましょう!

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